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鞍馬寺のご利益で運命改善!金星から神が降臨した京都最強パワースポット

2019年9月29日

鞍馬寺

運命を改善し、好転させたいなら京都の鞍馬寺がおすすめです。

「この世に存在するすべてを生み出している宇宙エネルギー」である尊天のお力で運命そのものを根こそぎ改善し、金運や健康運、恋愛運や仕事運など何でも世界から引き寄せることができます。

この記事では、鞍馬寺のご利益や必ず手にしたい授与品、おすすめの参拝方法などをまとめました。

約2億6千万年前からの地質を含み、太古の自然が残る鞍馬山は、太古の昔からパワースポットとして大事にされて来た神聖な場所です。

この聖地でしか受け取れないエネルギーがあるので、一生に一度はぜひ鞍馬寺に参拝してみてください。

*授与品の金額はお受けした当時の金額です。

鞍馬寺のご利益

鞍馬寺の仁王門(山門)前にある案内

鞍馬寺の仁王門(山門)前にある案内

鞍馬弘教の総本山である鞍馬寺のご利益は運命改善です。

鞍馬寺のご本尊は尊天で、

  • 毘沙門天王‥太陽の精霊、光の象徴
  • 千手観世音菩薩‥月輪の精霊、愛の象徴
  • 護法魔王尊‥大地(地球)の霊王、力の象徴

の三身一体の本尊です。

尊天は「すべての生命を生み出している宇宙エネルギー」なので、そのお力は運命改善に強力に働き、悩み事や困っている事があったとしても結果的に好転します。

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尊天のお力は「月に代表される水の氣」「太陽から放たれる氣」「地球の氣(母なる大地)」 の3つの氣(エネルギー)。神仏の区別を超えた尊天は1つの形に固定されず、あらゆる神や仏となって姿を現す。

鞍馬寺で必ず手にしたい授与品

鞍馬寺で必ず手にしたい授与品は2つあります。

①降魔扇

鞍馬寺の降魔扇

鞍馬寺の降魔扇

鞍馬寺の降魔扇は運命改善に絶大な効果を発揮します。

家の高い位置に降魔扇を開いて飾れば強力な魔除けになりますし、降魔扇で自分を仰げば自分の邪気祓いができて運命も改善できます。

降魔扇で毎日仰げるなら仰いだ方が効果的ですが、面倒な方は普段は高い位置に開いて飾っておき、「運が悪い」「ツイてない」「やる気が出ない」時は自分を仰ぐようにしてみてください。

飾る時は開いて飾るのがポイントです。閉じている状態だと尊天のお力添えを頂くことができないので必ず開いて飾ってください。

ちなみに、降魔扇に描かれているのは護法魔王尊と牛若丸(源義経)です。

図柄は護法魔王尊と脇侍の遮那王(牛若丸)です。災禍抜除(禍を祓い清める)破邪顕正(よこしまを正す)の祈りがこめられております。浄風と共に、清めの活力をお受け下さい。総本山 鞍馬寺

降魔扇は4,000円でお受けできるので、鞍馬寺に行った時は必ず手にすることをおすすめします。

②尊天守護のお守り

鞍馬寺の尊天守護のお守り

鞍馬寺の尊天守護のお守り

カード型の尊天守護のお守りをお財布に入れると、金運が出ていくのを防ぎ、金運を大きく育ててくれます

大きさはクレジットカードやポイントカードと同じ大きさで、厚さはカードよりも薄いのでお財布に簡単に入ります。

お財布に入れるだけで金運が大きく上昇するので、ぜひ手にして来てください。尊天守護のお守りは1体700円でお受けできます。

鞍馬寺ならではの魅力

鞍馬寺ならではの魅力は4つです。

①奥の院 魔王殿

魔王殿

魔王殿

鞍馬寺の奥の院 魔王殿は650万年前に金星から護法魔王尊(サナート・クマラ)が地球に降臨した磐坐・磐境です。(堅固な神域・祭壇)

神秘的な雰囲気に包まれた聖域にあり、昔は修行の道場とされていました。

魔王殿までの道のりは本殿から徒歩30〜40分くらいあるので行くのは少し大変ですが、最も重要なので必ず行くようにしてください。

ちなみに魔王殿の中には椅子があります。疲れた場合は休憩して帰りの英気を養いましょう。

②金剛床

金剛床の△の部分

金剛床の△の部分

金剛床は「宇宙のエネルギーである尊天の波動が広がる様子を表した曼荼羅」です。

中央にある六芒星の真ん中に△の部分がありますので、そこに立って「すべては尊天にてまします」とぜひ唱えてきてください。

なお、鞍馬寺は多くの参拝客が訪れます。金剛床の前には行列ができることがあるので、他の方に迷惑がかからないよう、金剛床の上では長居しないようにしましょう。

③霊宝殿(鞍馬山博物館)

霊宝殿

霊宝殿

霊宝殿(鞍馬山博物館)の3階の仏像奉安室では貴重な古仏 毘沙門天王や聖観音、吉祥天の仏像などを間近で観ることができます。(国宝・重要文化財)

1階は鞍馬山の動植物に関する標本や写真パネルなどが展示されている自然科学博物苑展示室で、2階は寺宝展観室と与謝野鉄幹・与謝野晶子の記念室になっています。

【開館時間】9:00~16:00
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)、12月12日~2月末日 *臨時休館もあり
【拝観料】200円

④五月満月祭(ウエサク祭)

鞍馬寺では毎年5月の満月の夜に五月満月祭(ウエサク祭)が執り行われます。

ウエサク祭は昔から伝承されてきたお祭り(秘儀)で、護法魔王尊の活力を崇めて聖水を捧げ、灯を供えて祈る儀式です。

「強い浄化のエネルギーが満月から降り注ぐ」「天と地が繋がる時」と伝わっています。

お祭りは「第一部 地鏡浄業(お清め)・第二部 月華精進(励み)・第三部 暁天明覚(目覚め)」の三部構成になっていて、19時に始まり23時頃に終わる祭典です。

「一人一願成就祈願申込票」に記入すれば、この日限定の「お力の宝棒護符」が頂けます。(初穂料一体1,000円)

他では体験できない貴重な時間を過ごすことができるので、タイミングが合えばぜひ参加してみてください。

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ウエサク祭は5月の満月の夜に遥かヒマラヤの地で行われている祭典がアジア各地に広がり、それが日本にも伝わったのが起源。(チベット・タイ・ミャンマー・スリランカなど、信仰によって祭典方法は異なる)日本ではお釈迦さまの降誕日、悟りを開いた日、入滅日の全ての日がヴァイシャーカ(インド暦の第2の月/太陽歴では5月にあたる)の満月の夜であったと伝承されていて、ヴァイシャーカ、またはウェーサーカと言われたお祭りが変化して「ウエサク祭」となった。

鞍馬寺とは

鞍馬寺は京都府京都市左京区鞍馬本町にあるお寺です。1949年(昭和24年)までは天台宗に属していましたが、現在は独立して鞍馬弘教総本山となっています。

鞍馬寺のご本尊

鞍馬寺のご本尊は尊天で、

  • 毘沙門天王‥太陽の精霊、光の象徴
  • 千手観世音菩薩‥月輪の精霊、愛の象徴
  • 護法魔王尊‥大地(地球)の霊王、力の象徴

の三身一体の本尊です。

「月のように美しく(千手観世音菩薩)、太陽のように暖かく(毘沙門天王)、大地のように力強く(護法魔王尊)」と祈り、「すべては尊天にてまします」と唱えます。

毘沙門天王とは

本殿中央に祀られている毘沙門天王は「太陽の精霊」で、光明を司る霊験あらたかな神様です。

一般的に怒りの形相をし、手には鉾(ほこ)や宝塔、如意宝棒を持ち、甲冑を着ている姿で、足元には藍婆(らんば)・毘藍婆(びらんば)という天邪鬼に乗っているのが特徴的です。(妃である吉祥天と祀られることが多い)

仏教では毘沙門天王を多聞天と表すこともあり、仏法を守護し福徳を授ける四天王の一尊です。帝釈天に仕え、夜叉や羅刹などの鬼神を率いる多聞天(毘沙門天)は、世界の聖山 須弥山(しゅみせん)の北方位を守護する神様でもあります。

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毘沙門天王はサンスクリット語で「ヴァイシュラヴァナ=神の子」と言い、「全てのことを一切聞きもらすことのない知恵を司る」という意味がある。飛鳥時代に中国から伝わり鎮護国家の神として信仰されるが、インド神話では「クベーラ」という財宝を守護する神として崇められている。(仏教経典では倶毘羅・金毘羅)

インド神話では空飛ぶ戦車(プシュパカ・ラタ)を操っていたこと、そして七福神で唯一甲冑を着ている戦いの神であることから、戦国大名の上杉謙信なども信仰した勝運の神様でもある。江戸時代になると毘沙門天王は武神から福神へと信仰が変わり、七福神のリーダーとして崇められている。

千手観世音菩薩とは

本殿右側に祀られている千手観世音菩薩は「月の精霊」です。「慈愛心」と「千本の手・千の眼」で人々を苦悩から救済し、願い事を叶えてくれます。

阿修羅や大梵天王などの二十八部衆(千手観音菩薩の眷属)を配下にし、六観音(六道を救う六体の観音さま)の一尊で、餓鬼道に迷い苦しむ人々を救うとされています。

正式名称は「千手千眼観音自在菩薩」と言い、功徳が大きいことから観音の王「蓮華王(れんげおう)」とも呼ばれています。(京都の三十三間堂の正式名称「蓮華王院本堂」はこれが由来)

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ヒンドゥー教では「サハスラブジャ・アーリヤ・アヴァローキテーシュヴァラ」。サハスラブジャが「千の手」、アーリヤ・アヴァローキテーシュヴァラは「観音菩薩」という意味。

一般的には頭上に11面や27面の顔、42本の手、中央で合掌した2手を除く40手の各手には錫杖(しゃくじょう)・三鈷杵(さんこしょ)・宝珠・数珠など様々な物を持っている姿で祀られている。

40手と25種の世界(二十五有世界・三界六道を25種に分類した仏教の教え)を掛けて1000(千手)「40×25=1000」となり、持物を使い全ての人々を救う観音様なので千手観音菩薩と言われている。古代中国では千手観音菩薩は現世御利益があると信仰されていて、それが日本に伝わり、平安時代以降より各地で信仰を集めている。

護法魔王尊とは

本殿左側に祀られている護法魔王尊(サナート・クマラ)は「大地(地球)の霊王」です。鞍馬寺によると「650万年前に金星から地球に訪れ、現在の魔王殿の場所に降り立った」と伝わっています。

護法魔王尊の護法は仏法を守護する意味で、魔王尊は「あらゆる仏法の妨げを防ぎ屈従させ、正しい方へと転向させる大王」という意味があり、「崇めるものは守護と祝福を受けるが正義に反するものは破壊される」となっています。

護法魔王尊は「高い鼻・長い髭・大きな翼・山伏のような格好」が特徴的で、僧正坊と呼ばれる天狗の中でも最高位の大天狗です。

その体は通常の人間とは異なる元素から成り、年をとらない永遠の存在であると言われています。

ちなみに、サナート・クマラはサンスクリット語で「永遠の若者」を意味します。また、サナート・クマラは地底王国シャンバラを本拠地にして住んでいると言われていますが、護法魔王尊も「地下空洞の支配者」という説があります。

これらの特徴から護法魔王尊はヒンドゥー教の神話に登場するサナート・クマラと同一視され、ヒンドゥー教の神 創造神ブラフマーが産んだ4つ子の1人であると近代神智学で語られています。

鞍馬寺の歴史

鞍馬蓋寺縁起(あんばがいじえんぎ)によると、奈良時代末期の宝亀元年(770年)に唐招提寺の鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟・鑑禎上人(がんちょうしょうにん)が正月4日寅の夜の夢告と白馬の導きで鞍馬山に登った際、鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられ、草庵(そうあん)を結んで毘沙門天を祀ったのが始まりです。

草庵(そうあん)とは

古来の農業用小屋。わら・カヤで造る仮小屋などのこと。

延暦15年(796年)造東寺長官(東寺を管理する僧侶)を務めた藤原伊勢人が観世音を奉安するお堂の建立を念願しましたが、すでに鞍馬山には鑑禎上人の草庵があり、毘沙門天が安置されていました。

その後、「毘沙門天も観世音も根本は一体のものである」という夢告が再びあり、伽藍(がらん)を整えて毘沙門天を奉安し、後に千手観音をあわせて祀ります。

伽藍(がらん)とは

僧侶が集まり修行する清浄な建物で、寺院・お堂・塔などが集まった建築物の総称。

平安時代には都の北方位を守護するお寺として信仰され、平安時代末期には牛若丸(幼少期の源義経)が7歳頃~16歳までの間、昼間は由岐神社の上手にあった東光坊で仏道修行を、夜は僧正ガ谷で天狗に兵法を授けられていたという伝説が伝わっています。

鞍馬山は古神道や陰陽道、修験道などの山岳宗教の要素も含まれますが、数々の神道信仰や仏教の宗派などに捉われることはありませんでした。

昭和22年(1947年)初代管長 信樂香雲(しがらきこううん)は多様な信仰などの歴史を統一し、鞍馬弘教と名付けると、2年後には鞍馬寺は鞍馬弘教の総本山となりました。

鞍馬寺のおすすめの順路と参拝方法

鞍馬寺のおすすめの順路と参拝方法をご紹介します。鞍馬寺には七福神も揃っているので、全ての七福神にもご挨拶できる順路になっています。

鞍馬寺の山内案内も参考にしてみてください。

→鞍馬寺の山内案内

①仁王門(山門)に行く

鞍馬寺の仁王門(山門)

鞍馬寺の仁王門(山門)

まずは鞍馬寺の仁王門(山門)に行きます。鞍馬寺の狛犬は犬ではなく、毘沙門天の神使である虎です。

右手にあるのが口を開いている阿像で、

鞍馬寺の阿吽の虎(阿)

鞍馬寺の阿吽の虎(阿)

左手にあるのが口を閉じている吽像です。

鞍馬寺の阿吽の虎(吽)

鞍馬寺の阿吽の虎(吽)

②観音・還浄水で身を清める

還浄水(げんじょうすい)

観音・還浄水

愛山費300円を納めて入山すると、すぐ目の前に観音様がいらっしゃいますので、還浄水(げんじょうすい)で身を清めます。

観音様は般若心経や観音経に登場する菩薩の一尊で、苦難除去・現世利益・病気平癒・厄除けなどの御利益があります。

水瓶や蓮華のつぼみを持つ姿が有名で、智慧を象徴する菩薩様です。ありとあらゆる人々を救うために様々な姿に変身し、その悩みや苦しみから救済してくれます。

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観音は観音菩薩(かんのんぼさつ)・観自在菩薩(かんじざいぼさつ)・観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)などとも呼ばれ、世の「音を観る・自在に観る」という意味を持つ。日本には6世紀頃に伝来して広く信仰されてきたが、密教が広がった8世紀以降には聖観音菩薩・千手菩薩・十一面菩薩・馬頭菩薩など三十三身の姿でも崇められている。(相手に応じて姿を変化する)

③普明殿で参拝

普明殿

普明殿

普明殿(ふみょうでん)には智慧の光を象徴する毘沙門天像が奉安されています。毘沙門天様は七福神のリーダーです。

普明殿の案内

普明殿の案内

普明殿からケーブルに乗って多宝塔に行くことも可能です。ケーブルは大人が片道200円、小学生以下は片道100円です。

ただ、鞍馬山はお山自体が尊天の御身体なので、自分の足で登っていく方がおすすめです。仁王門から本殿金堂まで約30分なので、体力に自信がある方はぜひ登ってみてください。

ちなみに、普明殿に向かう途中には童形六体地蔵尊(どうぎょうろくたいじぞうそん)も祀られています。

童形六体地蔵尊

童形六体地蔵尊

童形六体地蔵尊は子供の守り神的存在で、「子供は皆仏の子」「子供は天からの預かりもの」「子供は親の心を写す鏡」の3つの教えを示しています。

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六体像は仏教の六道輪廻の思想(生命は6種の世界に転生を繰り返すという考え)に基づき、それぞれ六道「天道(天界道)・人間道・修羅道(阿修羅道)・畜生道・餓鬼道・地獄道」を象徴する地蔵尊。

④由岐神社へ向かう

普明殿から参道を登って由岐神社へ向かいます。途中には放生池があり、

放生池

放生池

吉鞍稲荷大明神(よしくらいなりだいみょうじん)と荼枳尼天(だきにてん)を祀る吉鞍稲荷社があります。

吉鞍稲荷社

吉鞍稲荷社

吉鞍稲荷大明神は「福神・農業神・水神・鞍馬寺の鎮守神」として祀られていて、五穀豊穣、商売繁盛、産業守護の御神徳があります。(吉鞍稲荷権現とも呼ばれる)

荼枳尼天は手には剣・宝珠・稲束・鎌などを持ち、白狐に乗る天女の姿をした神様です。

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荼枳尼天は元々インドの神様「ダーキニー」という人の心臓(魂)を取って食べる恐れ多い魔女(夜叉女)だが、真言宗の開祖空海によって日本に伝わり、大日如来の説法を受けて善神になったこと、そして閻魔天の眷属とされたことで信仰が広がった。神仏習合によって稲荷神と同一視され、「開運出世・商売繁盛・福財」をもたらすことから、商売人や経営者などから厚く崇敬されている。

なお、稲荷信仰や狐に恐ろしい噂があるのは荼枳尼天の性格「人の魂を食う代わりに願望が叶う」ことが広がり、相手に災いが及ぶように祈祷する修法も行われていたのが理由にある。名高い戦国武将たちは天下統一のために「相手に災いが及ぶ」荼枳尼天の御神威を求めたと言われている。

牛若丸に兵法を授けた武芸の達人である陰陽師を祀る鬼一法眼社(きいちほうげんしゃ)

鬼一法眼社

鬼一法眼社

魔王の滝などがあります。

魔王の滝

魔王の滝

⑤由岐神社で参拝

由岐神社

由岐神社

由岐神社(ゆきじんじゃ)に着いたら参拝します。由岐神社は鞍馬山にある霊験あらたかな神社で御祭神はこちらです。

  • 大己貴命(おおなむちのみこと)
  • 少彦名命(すくなひこなのみこと)
  • 相殿 八所大明神(はっしょだいみょうじん)

由岐神社ではこの三柱を火伏せの神として祀っていて、由岐大明神は主祭神である大己貴命と少彦名命の二柱の総称です。

大己貴命は出雲大社の御祭神「大国主神」の別称で、目には見えない世界のむすびの御霊力を司り、神事(かみごと)や幽事(かくりごと)を治める神様です。

今では縁結びの神様として人々に崇められていますが、男女の縁のみならずあらゆる縁を結んでくれます

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大己貴命は地上世界の国造りをして天照大神に国を譲った神様。中世以降は神仏集合により七福神の大黒天と習合し、大黒様としても広く慕われている。打ち出の小槌を持ち、大きな袋を担ぎ、米俵に乗った姿から象徴されるように「五穀豊穣・財福・商売繁盛」の御神徳がある。

少彦名命は大己貴命と共に国造りをした神様で、商売繁昌、開運招福、国土開発・事業繁栄の御神徳があります。

医療の教えを全国各地に広めた病気平癒・健康増進の祖神でもあります。記紀に伝わる神功皇后の御代大殿の御歌には酒の神として登場することから造酒の神としても崇められています。

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出雲国風土記(出雲国の歴史書)では大己貴命と共に各地を巡り、稲種をもたらした穀霊として伝わり、日本書紀では穀物を荒らす様々な害虫害鳥を追い払うおまじないを人々に伝えた神様と伝わる。

八所大明神は鞍馬山全域を守護する神々の総称で、古くから鞍馬寺の守護神として信仰されています。江戸時代までは山頂で祀られていましたが、文化11年(1814年)お社が焼失したことによって由岐神社の相殿に御鎮座することになりました。

由岐神社の御由緒

由岐神社の御由緒

由岐神社の拝殿は豊臣秀頼により再建された拝殿で、荷拝殿(にないはいでん)または割拝殿(わりはいでん) と言います。左右2つに分かれて中央に通路がある珍しい形式になっていて、現在国の重要文化財に指定されています。

まずは左手前にある手水舎で身を清め、鳥居をくぐって階段を登って行きます。

由岐神社の手水舎

由岐神社の手水舎

階段の途中にもお社があるのでご挨拶します。まず左手前にあるのが冠者社です。御祭神は素戔嗚命(すさのおのみこと)で御神徳は商売繁盛・家運隆昌です。

冠者社

冠者社

素戔嗚命は父神伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から帰り、日向の橘の小戸の阿波岐原で禊を行った時に鼻から生まれた神様です。

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大海原・風雨を司り、荒ぶる性格を持つ素戔嗚命は八岐大蛇を退治し、三種の神器の1つ草那芸之大刀(くさなぎのたち)を手に入れた神様として知られている。 古より朝廷などから厚く崇敬されてきたが、神仏集合により牛頭天王(ごずてんのう)と習合したことで疫除けの神様として崇められている。

右手には京都市天然記念物である樹齢約800年の御神木大杉があり、御神木の下には大杉社があります。御神木は大杉さんと親しまれ、一心に願えば願い事が叶うとされています。

大杉社

大杉社

ちなみに、由岐神社には御神木大杉の樹皮で造った御守があり、1体1,000円でお受けできます。願い事を叶えたい方はぜひ手にすることをおすすめします。

御神木・大杉さん 願い叶う御守

御神木・大杉さん 願い叶う御守

左手奥には白長弁財天社があります。御祭神は七福神のメンバーの弁財天で、商売繁昌・健康長寿の御神徳があります。(弁天さんとも呼ばれる)

白長弁財天社

白長弁財天社

弁財天は古代インドに流れていた聖なる河サラスヴァティーを神格化した「豊穣・音楽・弁舌・財富・知恵」を司る女神様です。

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奈良時代に日本に伝来した際は朝廷や仏法を守護する神様として8本の腕のある姿(武器を持つ姿が多い)で祀られていたが、七福神信仰が広まると2本の腕で琵琶を奏でる美しい女神(天女)の姿で描かれることが多くなった。地域によっては弁才天(辯才天)、妙音天、美音天と呼ぶこともあるが、金運・財運の御利益があるとされてから市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)や宇賀神(うがじん)と同一視されるようになる。また、弁財天の眷属が蛇であることから蛇神や白蛇神、水に関わる社寺で祀られることが多く、巳の日や己巳の日は御縁日となっていることがある。

右手奥には岩上社があります。御祭神は事代主命(ことしろぬしのみこと)と大山祇神(おおやまつみのかみ)で、山岳登山安全の御神徳があります。

岩上社

岩上社

事代主命は大己貴命(大国主神)の御子神で、託宣(たくせん/神のお告げ)を司る神様です。皇族を守護する宮中八神の一柱でもあります。

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地上界の国譲りの時には大国主神の命により神の神意を伺い、国の支配権を譲渡する決定をして、武甕槌神(たけみかずちのかみ)との交渉を無事に治めた。釣りを好む性格だったので、神仏習合の時代からは七福神のえびす様と同一視され、「五穀豊穣・商売繁盛・大漁」の御神徳があると厚く崇敬されている。

大山祇神(おおやまづみのかみ)は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が神産みをした時に生まれた神様です。

御神名の大山祇神には「偉大なる山の神」の意味がありますが、山(鉱山)・田(稲作)・海(渡航)・酒造の守護神と多くの御神威をお持ちです。

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<山の神としての信仰>
大山祇神は山の神の総元締で山周辺に暮らす人々から祖霊神と崇められている。

<田の神としての信仰>
山から里に降りれば穀物の実りを司る田の神として広く信仰されている。

<海の守護神としての信仰>
古事記では大山津見神、日本書紀では大山祇神や大山積神と表記されるが、別称で和多志大神(わたしのおおかみ)とあり、和多は海を意味することから海の守護神として祀られることもある。

<酒造の守護神としての信仰>
大山祗神は御子神 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)との子を得た時に大喜びし、狭奈田の茂穂(よく実った稲穂)で天甜酒(あまのたむさけ)を造り、神々に振る舞ったことで、酒造りの守護神 酒解神(さけとけのかみ)としても崇められている。

大山祇神を御祭神とする有名な神社には愛媛県の大山祇神社がある。ここを本拠地として各地に大山祇神の御分霊が祀られることが増えたが、戦国時代には瀬戸内の水軍の守護神、武の神として崇められていた。

この参道を登ると本殿が目の前にあります。狛犬は子供を抱いている非常に珍しい狛犬で、笑っているようなお顔が可愛らしいです。子孫繁栄子授・安産の神様として信仰されています。

由岐神社の境内

由岐神社の境内

本殿の左手には三宝荒神社があるのでご挨拶します。御祭神は三宝荒神大神で、古くから「火の神・竈の神」として鞍馬山に祀られています。火難除け・災難除けの御神徳があります。

三宝荒神社

三宝荒神社

三宝荒神大神は「不浄があれば一切衆生の福徳を奪ってしまう」恐ろしい一面もありますが、火を司り「穢れ・災い」を浄化する力強い御神威をお持ちです。

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仏教において三宝とは「仏・法・僧」を示し、この三宝を守護する如来荒神(にょらいこうじん)、麁乱荒神(そらんこうじん)、忿怒荒神(ふんぬこうじん)の三身を三宝荒神と言う。神道では竈の神である奥津彦命(おきつひこのみこと)と奥津姫命(おきつひめのみこと)、火の神である火産霊神(ほむすびのかみ)の三柱を「竈三柱大神(かまどみはしらのおおかみ)=三宝荒神大神」として祀っている。

⑥鞍馬寺の参道に出てさらに登る

由岐神社の本殿の横から鞍馬寺の参道に出て、さらに登っていきます。途中には牛若丸の守り本尊である地蔵尊を祀っている川上地蔵堂があります。

川上地蔵堂

川上地蔵堂

無病息災、五穀豊穣、交通安全、水子祈願、子供守護、先祖菩提など様々な御利益があるとされています。

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お釈迦様がこの世を去った後から弥勒菩薩が出現するまでの間、「仏様は不在で、この世を去ると極楽浄土が叶わない。」という信仰が平安時代に強くなった。これがきっかけとなり、人々の苦悩を大慈悲の心で救う地蔵菩薩を崇めたのが起源。この世では地蔵菩薩として私達の生前の行いを事細かに観て、六道の世界を巡りながら人々の苦難を救う役割を持っている。(六道とは天道(天界道)・人間道・修羅道(阿修羅道)・畜生道・餓鬼道・地獄道の世界)

地蔵尊(地蔵菩薩)はサンスクリット語で「クシティガルバ」と言い、クシティは「大地」、ガルバは「胎児・子宮」を意味する。大地があらゆる生命を育む御霊威もある。中国では地藏王菩薩と言い、冥界の教主として信仰が厚いことから、日本でも死後の世界(魂)を正しく導く菩薩とされている。閻魔大王の化身という説もあるが、インドのバラモン教では星宿の神として崇められている。

なお、地蔵尊は袈裟を身にまとった僧侶の姿をしていて、左手は如意宝珠、右手は錫杖や与願印をとる尊像が多い。

さらに進むと、義経が暮らしていた東光坊があったところに建っている義経公供養塔、

義経公供養塔

義経公供養塔

双福苑の玉杉大黒天などがあります。(右には玉杉恵比寿尊もあります)大黒天と恵比寿尊は七福神のメンバーです。

双福苑の玉杉大黒天

双福苑の玉杉大黒天

大黒天はにこやかな顔で米俵の上に立ち、左手に大きな袋、右手に打ち出の小槌を持った姿が一般的で、五穀豊穣・家産増進・子孫繁栄などの御利益があります。

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大黒天の起源はヒンドゥー教の「創造・破壊・再生の神」であるシヴァ神の化身マハーカーラ。マハーは偉大な(大)、カーラは暗黒(黒)を意味し、マハーカーラで「偉大な暗黒の神=大黒天」となった。日本では大黒天の大黒と大国主神の大国が「だいこく」という音で通ずることから、出雲大社の御祭神である大国主神と習合し、豊穣の神として信仰されるようになった。

恵比寿尊は風折烏帽子をかぶり、右手に釣竿、左手には鯛を抱える姿が一般的です。財運・商売繁昌・大漁豊作の御利益があります。

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古くから「海の彼方から訪れる神霊」や「渡来した漂着物」がえびす様であるとの伝承がある。元々は漁民の守護神だったが、七福神信仰が広まり「豊作の農業神・商売繁盛の福神」としても崇められている。

えびすの語源は奈良時代以前からで、当時東北に住む人々を「蝦夷(えみし)」と言い、その発音がなまり、平安時代初期より「えみし→えみす→えびす」と変化した。戎・夷・胡といった漢字に当てられ、神仏集合により七福神の恵比寿・恵美須で表されることも多い。

丸山海道・佳子夫妻碑句もあります。

丸山海道・佳子夫妻碑句

丸山海道・佳子夫妻碑句

中門(ちゅうもん)まで来たらあと少しです。

中門

中門

中門からさらに登って行くと福寿星神祠があります。御祭神は寿老人・福禄寿で七福神のメンバーです。

福寿星神祠

福寿星神祠

寿老人は頭が長く、手には杖・巻物・団扇・桃を持ち、鹿を従える仙人のような姿が特徴的です。お酒を好む長寿の神様で、長寿延命・無病息災・福徳円満などの御利益があります。

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中国では寿老人は南極老人星(カノープス)や道教の開祖老子(ろうし)の化身とも言われ、知恵授けの神として崇められている。日本に道教が伝来したのがきっかけで七福神のメンバーになった。

寿老人が持つ杖に結ばれた巻物は「司命の巻(道教の奥伝で一人一人の寿命など)」が記されていると言われている。団扇や桃は難を払う効果があり、桃は長寿を象徴する植物、1500歳を超える鹿を連れていたことから、長寿を象徴する神様とされている。(その鹿を食すると2000年の長寿を得るとも言われる)

なお、南極老人星は中国の歴史書である「史記」において、「地平線近くに南極老人星が見える時は天下が安泰、見えなければ兵乱が起きる」と記されていて、道教では縁起の良い星とされている。

福禄寿は「幸福(福)・財福(禄)・健康長寿(寿)」の三徳を恵む福の神で、古代中国に現れ、村や町に住み着いたことで人々から厚く信仰されていた仙人です。長頭で背が低く、長い髭をはやした温和な姿が特徴的な神様です。

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福禄寿は寿老人と同様、南極老人星(カノープス)の化身と言われ、道教の長寿神として祀られている。それが日本にも伝わり、世に広がったのが起源。(寿老人と混同されることが多い)長頭と巻物を結んだ杖を持っているのは「叡智・文雅・学業成就」を象徴している。他にも「難を払う効果」と「長寿」を象徴する桃を持ち、鶴と亀を従えている姿が有名。(鶴は千年、亀は万年と言われ、長寿を象徴する動物)

福寿星神祠で参拝した後、一度多宝塔の方に向かって弥勒堂に立ち寄ってください。七福神の布袋尊が祀られています。

帰りにケーブルで下山する場合はその際に立ち寄れば大丈夫です。帰りは貴船の方に抜ける場合はこのタイミングで必ず立ち寄ってください。

弥勒堂

弥勒堂

布袋尊は満面の笑みと太鼓腹、手には大きな袋を持った姿が一般的です。福神・和合の神として祀られています。御利益は福徳円満・家庭円満・平和安穏です。

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布袋尊は七福神の中で唯一実在した中国の僧侶。名を「契此(かしい)・定応大師(じょうおうだいし)」と言い、全国各地を巡り人々に救いの手を差し伸べていた。(布袋和尚と呼ばれていた)粗衣の姿は何事にもこだわらない寛容や憂慮の教えを表している。大きな袋には人々の苦しみ、悩み、布施物など何でも入っていて、福袋というよりは心の豊かさを表す堪忍袋であると伝わる。

また、布袋尊は吉凶や天候を予知したり、人々の願いを占って導いたことから弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身とされ、予知の神様とも言われている。917年に中国で没して人神となり、崇められるようになった。それが日本に伝わって七福神のメンバーとして崇敬されている。

道を戻って進むと巽(たつみ)の弁財天社があります。本殿の東南(巽)の方角にあるので、巽の弁財天様と呼ばれています。福徳・知恵・財宝・伎芸を授ける神様で、同じく七福神のメンバーです。

巽の弁財天社

巽の弁財天社

巽の弁財天社には水琴窟(すいきんくつ)があります。キレイな音がするのでぜひ耳を澄まして聞いてみてください。

巽の弁財天社の水琴窟

巽の弁財天社の水琴窟

巽の弁財天社から進むと手水舎があり、この奥には木造阿弥陀如来座像を祀る転法輪堂があります。この手水舎まで来たら本殿金堂はすぐ目の前です。

転法輪堂の前にある手水舎

転法輪堂の前にある手水舎

阿弥陀如来は生あるもの全てを救う仏様で、平安時代に浄土教が広がったことで厚く信仰されてきました。

阿弥陀如来の阿弥陀はサンスクリット語の「アミターユス・アミターバ」を音訳したもので、「無量寿(むりょうじゅ)・無量光(むりょうこう)」の意味があります。

両方の意味を含めて「アミダ・アミター」となり、「阿弥陀如来の寿命は限りなく、この仏の光は人々を苦悩から救う」という教えを表しています。

ちなみに如来は「真理の世界から来た方=仏(悟りを開いた方)」のことで、仏はサンスクリット語の「ブッダ」という音を中国の「仏陀」に当てた漢字です。

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阿弥陀如来は頭部は如来独特の螺髪(らほつ)で、親指と人差指で輪を作り、腹部の前で上向きに組む「阿弥陀定印(あみだじょういん)」の印を結び、開いた蓮の花の上にあぐらをした姿が一般的。(阿弥陀定印は調和の世界を表す)

48本の放射状に伸びた光背も特徴的で、これは阿弥陀如来の四十八願(しじゅうはちがん)の誓いを表現している。四十八願は阿弥陀仏が法蔵菩薩であった時に立てた願い。「仏になった暁には48個の誓いが存在しないように。もし存在することがあるならば仏とはならない。」と誓ったもの。「我が寿命に限りがあるならば、仏とはならない」や「国中の人・天が悟りを得ないならば、仏とはならない」などがある。

浄土真宗では放射光背の阿弥陀如来(立像)のみを本尊とし、浄土宗では舟形光背などの光背を放つ阿弥陀如来(坐像・立像)を本尊としていることが多い。

⑦本殿金堂で参拝

鞍馬寺の本殿金堂

鞍馬寺の本殿金堂

本殿金堂で参拝します。宇宙の大霊である尊天のお働きを象徴する千手観音菩薩・毘沙門天王・護法魔王尊の「三身一体尊天」が祀られています。

本殿金堂の毘沙門天王・千手観音菩薩・護法魔王尊は秘仏で、60年に一度丙寅の年にのみ開扉されます。(次の丙寅の年は2046年)もし目にすることができたら大変貴重な経験になるでしょう。

本殿金堂前には金剛床(こんごうしょう)があります。

金剛床

金剛床

本殿金堂前の翔雲台から見る景色もキレイです。

翔雲台からの景色

翔雲台からの景色

翔雲台は平安京の鎮護のため本尊が降臨した場所です。この板石は本殿金堂から出土した経塚の蓋石です。

⑧光明心殿で参拝

光明心殿

光明心殿

本殿金堂の左にある光明心殿(こうみょうしんでん)で参拝します。護法魔王尊が祀られています。護法魔王尊は僧正坊と呼ばれる天狗の中でも最高位の大天狗です。

⑨閼伽井護法善神社

閼伽井護法善神社

閼伽井護法善神社

本殿金堂の右にある閼伽井護法善神社(あかいごほうぜんじんじゃ)で参拝します。水の神である閼伽井護法善が祀られていて、お水を頂くこともできます。

閼伽井護法善神社のお水

閼伽井護法善神社のお水

閼伽井護法善神は大蛇の化身を神格化した神様とされています。

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寛平年間(889年~)、修行中の峯延上人(ぶえんしょうにん)は2匹の大蛇に襲われるが念力で雄蛇を退治する。その後に現れた雌蛇は「護法魔王尊に供える水を永遠に絶やさない」ことを条件に命を助けられ、大蛇は閼伽井護法善神として祀られたと伝わる。

天井には龍が彫られていて鮮やかです。

閼伽井護法善神社の天井

閼伽井護法善神社の天井

⑩奥の院に進む

鞍馬寺奥の院への道

鞍馬寺奥の院への道

光明心殿の左奥から奥の院へ向かいます。奥の院「魔王殿」までは約800mです。急な道を下ったり登ったりするので魔王殿までは30〜40分くらいかかります。

途中には鐘楼があって鳴らすことができたり、(階段を登る必要あり)

鞍馬寺の鐘楼

鞍馬寺の鐘楼

鞍馬寺の鐘楼までの階段

鞍馬寺の鐘楼までの階段

與謝野晶子・寛歌碑があったり、

與謝野晶子・寛歌碑

與謝野晶子・寛歌碑

200円で入館できる霊宝殿(鞍馬山博物館)や

霊宝殿

霊宝殿

牛若丸が途中で息つぎのために湧水を飲んだとされる息継ぎの水

息つぎの水

息つぎの水

革堂地蔵尊があります。

革堂地蔵尊

革堂地蔵尊

革堂地蔵尊には川上地蔵堂と同様、牛若丸の守り本尊である地蔵菩薩が祀られています。

大地のようにあらゆる生命を育む力を持つ菩薩で、人々の苦悩を大慈悲の心で救ってくれます。無病息災、五穀豊穣、交通安全、水子祈願、子供守護、先祖菩提、戦勝祈願など様々な御利益があります。

さらに進むと、10年あまり鞍馬山で修行をしていた牛若丸が山をあとにする時、名残を惜しんで背を比べたといわれる義経公背比べ石

義経公背比べ石

義経公背比べ石

根が地表面でアラベスク模様を描く木の根道(この辺り一帯の砂岩が灼熱のマグマの貫入によって硬化したので根が地下に伸びることができなかった)

木の根道

木の根道

不動明王を祀る僧正ガ谷不動堂があります。

僧正ガ谷不動堂

僧正ガ谷不動堂

不動明王は知恵と慈悲を象徴した仏様で、煩悩を断ち切るよう導いてくれる仏法・疫病退散の守護神です。「除災招福・悪魔退散・厄除災難・国家安泰」などの御利益を求め、人々から厚く信仰されています。(お不動さんや不動尊とも呼ばれる)

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右手には煩悩を断ち切る利剣、左手には人々の苦しみを救済する綱(羂索/けんさく)を持ち、目は天地眼と言って、右目を天に左目は地に向けていて真実を見る目になっている。怖い形相(忿怒相/ふんぬそう)をした姿が特徴的。

上下の牙は上が悟りを求めることを、下は人々を導くことを表し、身体の青黒色は厄除災難、背後の炎は邪な考えを焼き尽くすことを意味する。人々の煩悩の重さを表した磐石に座っているのが一般的。(坐像もある)

不動明王の左右脇には八大童子の矜羯羅童子(こんがらどうじ)・制多迦童子(せいたかどうじ)の二童子も一緒に祀られることが多い。

サンスクリット語では「アチャラナータ」と言い、インド神話に登場する破壊・再生を司るシヴァ神の異名で、動かない守護神を意味する。仏教でもその特性が受け継がれていて、仏法の災いとなるものには怒りを持って屈服させるが、信仰する者は守護して見守ってくれる。

密教では大日如来の化身とも言われる。私たちを身近で護るために姿を変えて現われたのが不動明王。真言宗の開祖空海が中国から持ち込んだことで広く信仰されてきた。

なお、不動明王は五大明王・八大明王の中心的存在。今では仏教の宗派によって「赤不動・青不動・黄不動」などの不動明王を祀る寺もある。

義経堂には遮那王尊(しゃなおうそん)が祀られています。

義経堂

義経堂

遮那王尊はお堂の名の通り、源義経の御神霊です。護法魔王尊の教えである「破邪顕正(はじゃけんしょう)」の働きを助けていると伝わっています。(遮那王尊の遮那王とは源義経(牛若丸)の幼名)

破邪顕正(はじゃけんしょう)とは

仏の教えに背く邪義や邪説を打ち破り、正法や正義を明らかにすること

源義経(牛若丸)は兄頼朝との対立で敗れて没したことで、幼少期に過ごした鞍馬寺に帰り遮那王尊として祀られました。

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幼少期に鞍馬寺で過ごすことになったのは、父である源義朝が平清盛に敗れたことが理由。(1159年の平治の乱)義朝をはじめとした敵対者は次々と処刑されたが、生まれたばかりの義経は仏道に入ることを条件に助命された。

源義経は平氏の子として育てられ、少年期(7歳頃〜16歳まで)の間、鞍馬寺に預けられた。勉学や仏道修行に励んでいたが、後に自分が源氏の子であると知り、それから夜は武芸にも励み、打倒平家を誓っていた。(天狗に兵法を授けられたという伝説がある)その後は牛若丸として源平合戦などで数々の手柄を上げて伝説を残した。なお、義経と改名したのは元服してからのこと。

⑪魔王殿で参拝

魔王殿

魔王殿

魔王殿には大地(地球)の霊王・護法魔王尊(サナート・クマラ)が祀られています。

本殿では千手観音菩薩・毘沙門天王・護法魔王尊の三身一体尊天として祀られていますが、魔王殿では護法魔王尊のみを本尊として祀られています。

手前に手水舎がありますので身を清めてから参拝しましょう。

魔王殿の手水舎

魔王殿の手水舎

参拝後はそのまま貴船の方に抜けるか、本殿金堂に戻って多宝塔の方に向かい、ケーブルで下山して完了です。

ケーブルで下山する場合、弥勒堂にまだ立ち寄っていない時は忘れずに参拝するようにしてください。弥勒堂は多宝塔に向かう途中にあります。

鞍馬寺のアクセスマップ

鞍馬弘教総本山鞍馬寺
【住所】京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地
【アクセス】叡山電鉄鞍馬線 鞍馬駅から山門まで徒歩3分
【駐車場】近隣のパーキングを利用(山門付近に500円で利用できる駐車場あり)

まとめ

鞍馬山は太古の昔からのパワースポットというだけあってとても神秘的な場所です。自然も楽しみながら鞍馬寺で参拝してみてください。

園善博

園 善博|この記事を書いた人

京都出身の速習法インストラクター。経営の神様と呼ばれた松下幸之助など数多くの有名企業が神仏に祈念しているのを見て「目に見えない運気を高めることが成功につながる」と考え、独立してから風水や西洋魔術、神道、真言密教、陰陽道など、多岐に渡るジャンルを先生に師事し、15年以上学ぶ。独自の「速習法」や「勉強法」を公開した書籍は10冊を超え、講師歴12年で10,000名以上の受講生を輩出。→プロフィール詳細へ

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