琥珀(アンバー)の効果は金運・財運・ポジティブ・人間関係改善・引き寄せです。
「財運の石」「太陽の石」と言われ、金銭・健康・仕事・恋愛と幅広い分野で効果を期待できる万能なパワーストーン「琥珀(アンバー)」についてまとめました。
琥珀(アンバー)の効果
琥珀(アンバー)の主な効果は次の通り。
①金運・財運
琥珀は黄金色をしていることから、古来より「財運の石」と呼ばれている。風水では西方を守る「白虎」の象徴になり、金運・財運アップに効果がある。
②ポジティブ
触ると温かみがある琥珀は「太陽の石」とも呼ばれる。とても明るくポジティブな性質を持つ「大地の生命力が溢れるパワーストーン」が琥珀。
樹木が二酸化炭素を吸って酸素を吐くように、琥珀は体内から不要なエネルギーを排出し、必要な分の新しいエネルギーを取り込みながら、体内のエネルギーを上手に循環させてくれる効果がある。
心身の健康に大切な基礎部分を強化し、活力を与え、生きることに対して前向きに考えて行動していけるようになる。
③人間関係改善
琥珀はネガティブな感情も流してくれるので、精神が安定して穏やかで明るい気持ちになる。その人柄は周囲への好感度アップにも繋がり、これまで上手くいかなかった人間関係も改善することができる。
④引き寄せ
琥珀は静電気を帯びる性質があることから、健康面や金銭面以外にも「良縁・ビジネスチャンス」など、持ち主にとって良いものを引き寄せる力がある。
イギリスで琥珀は「幸せを運び、愛を伝えるもの」とされ、結婚10年目を「琥珀婚」と呼び、琥珀を送り合う習性がある。
琥珀(アンバー)がおすすめな人
琥珀(アンバー)がおすすめな人は次の通り。
- 健康運を高めたい人
- 金運を高めたい人
- 疲れがなかなか取れない人
- やる気や元気が出ない人
- 積極性が欲しい人
- 感情的になってしまう人
- 気持ちを落ち着けたい人
- 人気者になりたい人
- あがり症の人
- 本番に強くなりたい人
- 人間関係を改善したい人
- 仲直りしたい人がいる人
琥珀(アンバー)と相性の良い石
琥珀(アンバー)と相性の良い石は次の通り。
- 翡翠
- シトリン
- ラピスラズリ
- アメジスト
- パイライト
- ブラッドストーン
- アゲート
琥珀(アンバー)の浄化方法
琥珀(アンバー)の浄化方法は次の通り。
セージ | 〇 |
水晶 | 〇 |
塩 | × |
流水 | × |
日光浴 | × |
月光浴 | 〇 |
音叉 | 〇 |
琥珀(アンバー)の豆知識
琥珀(アンバー)のその他の情報は次の通り。
名称の由来
「アンバー(Amber)」は嵐の後に海から打ち上げられたものだったため、アラビア語のアンバール(海に漂うもの)からその名が派生したと考えられている。
「琥珀」の名は、「中国で虎は死後、石になる」という言い伝えがあり、それが由来している。
古代ギリシャでは「太陽の輝き」という意味の「エーレクトロン」と呼ばれていた。
特徴
日本では「アンバー」より「琥珀」という名称で馴染みの深い石。琥珀は数千万年~数億年前、地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれて長い年月をかけて化石化したもので、いわば「樹脂の化石」。宝石のほとんどが無機質鉱物だが、琥珀のように植物に属する有機鉱物のものは極めて珍しい。
熱伝導率が低いため触ると温かみがあり、比重が1.04~1.10と非常に軽く、飽和食塩水に入れると浮かぶ。「表面を布で擦ると静電気が発生する」「樹脂の主成分は炭素なので燃える」など様々な特徴を併せ持つ。
琥珀といえば飴色、黄金色のような温かみのある色が一般的だが、産地や樹木の種類によって様々な色合いを持ち、赤、白、青、緑、黒など珍しい色もある。その色合いは極めて多彩で約250色あると言われている。
琥珀には生成される過程で古代の空気や昆虫、動物の体毛・羽毛、葉、花、樹木の皮などが自然に入り込んだものもあり、当時の環境を知るのに貴重な情報であることから、学術的価値もあり希少価値も高い。
世界中から産出される琥珀だが、質や量共に充実しているのは北ヨーロッパのバルト海沿岸である。バルト海に面するポーランド、ロシア、リトアニア、ラトビアなどで産出されるが、圧倒的な産出量を誇っているのはポーランド。世界の琥珀産業の80%はポーランドのグダンスク市にあり、純正琥珀製品のほとんどはこのグダンスクで製造されている。
バルト海沿岸産のものは、嵐などで海底の地層から巻き上げられた琥珀が海岸に打ち上げられることから、「Sea Amber(海の琥珀)」とも呼ばれている。約4000~4500万年前のマツ科の針葉樹の樹脂が琥珀になったもので、黄色、ビール色、乳黄色、白色のものが多い。
保存の状態が良い昆虫入りの琥珀が多く産出されることで有名なのはドミニカ共和国。内包された昆虫の種類も非常に多く、バルト海沿岸産は約1万種と言われているのに対し、ドミニカ産は約2万種あると言われている。
ドミニカ産の琥珀は約3000万年前のマメ科の植物ヒメナエアの樹脂からできたもので、内包されている生物が熱帯性のものが多いことから、熱帯林で作られたものと考えられている。また、ドミニカでは紫外線を当てることによって青く蛍光する「ブルーアンバー」と呼ばれる非常に希少な琥珀も産出される。
日本では岩手県の久慈産の琥珀が有名。久慈の琥珀は約9000万年前のもので南洋スギが起源樹種と考えられていて、商業価値として用いられている最も古いものになる。恐竜時代に属する久慈層群から採掘され、同時代の虫入り琥珀も多数発見されている。久慈の琥珀は赤みを帯びた茶褐色、縞目模様、黒色のものが多い。
ちなみに琥珀になる手前、半化石状態のものは「コーパル(Copal)」と言い、現代から数百年前位までのものを指す。
歴史・伝説
最も古い琥珀は約3億年前上部石炭紀の地層のもの。人類が初めて琥珀を利用したのは旧石器時代とされ、真珠や翡翠と並んで「人類が最初に使用した宝石」と言われている。
1998年、北海道千歳市に所在する「柏台遺跡」から約2万年前の琥珀製の小玉が出土し、この琥珀玉には糸を通す穴が開いていたことから世界最古級の琥珀製品として注目されている。
ヨーロッパでは約1500万年前にデンマークの遊牧民族が装身具や護符として琥珀を利用し始めたとされている。18世紀前半までは海の産物と考えられ、琥珀にまつわる伝説や神話がある。
古代から産地であるバルト海沿岸を中心に琥珀の交易路が整備され、その交易路は「アンバーロード(琥珀の道)」と呼ばれている。
バルト海沿岸産の琥珀はその美しさから「北方の金」とも言われ、金と同重量の琥珀とが交換されていた。特に透明で赤みを帯びた琥珀は、一つの細工物で健康な奴隷一人と交換されるほど高価なものだった。
日本の久慈地方では、縄文時代中期・古墳時代初期には琥珀が採掘され、古墳時代にはすでに奈良地方に運ばれていて、アンバーロードが存在していたことが解明されている。室町時代中期には産業化され、江戸時代には重要な産業のひとつとなっていた。
琥珀は擦ると静電気を帯びる特徴(摩擦帯電)があるが、このことについて歴史上最初に言及したのは古代ギリシャの哲学者タレスだとされている。
ロシアのサンクトペテルブルクにあるエカテリーナ宮殿内に、部屋全体が琥珀でできた「琥珀の間」がある。エカチェリーナ2世はこの部屋をこよなく愛し、部外者の立ち入りを禁止したほどだった。
第二次世界大戦時にこの部屋のすべての装飾がナチス郡によって略奪され、当時ドイツ領であったカリーニングラードに運ばれたが、空爆によってすべて消滅。その後1979年から復元作業がはじまり、24年の歳月をかけて2003年に完全に復元された。
鉱物データ
別名 | - |
鉱物名 | 琥珀(こはく) Amber(アンバー) |
主な原産地 | バルト海沿岸・ドミニカ共和国 |
分類 | 有機鉱物 |
化学組成 | 主成分C10H16O+(H2S) |
結晶系 | 非晶質 |
劈開 | なし |
硬度 | 2~2.5 |
比重 | 1.04~1.10 |
条痕 | 白色 |
光沢 | 樹脂光沢・無光沢 |
色 | 飴色 |
まとめ
琥珀(アンバー)の情報を探している方の参考になれば幸いです。