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【保存版】不動明王は五大明王の主尊!真言・ご利益・役割を詳しく解説

2021年8月20日

不動明王坐像 国宝 東寺|東寺ポストカード

不動明王は人々のあらゆる煩悩を焼き尽くし(煩悩退散)、苦しみから救済してくれる存在です。

悪いものを滅ぼすだけでなく、人々を悪いものから守ってくれます。

この記事では、不動明王の真言やご利益、役割などについてまとめました。

不動明王は真言宗をはじめとして、多くの宗派で幅広く信仰されています。ぜひ参考にしてみてください。

不動明王の真言

不動明王の真言はこちらです。

サンスクリット語日本語
ナーマー サマンター ヴァジュラナーム チャンダー マハーローサーナー スポタヤ フゥーン トラット ハァーン マァーン
namaḥ samanta-vajrāṇāṃ caṇḍa-mahāroṣaṇa sphoṭaya hūṃ traṭ hāṃ māṃ
のうまく さんまんだ ばざらだん せんだんまかろしゃだ そわたや うんたらた かん まん

不動明王のご利益

不動明王の主なご利益はこちらです。

  • 煩悩退散
  • 厄除開運
  • 商売繁昌
  • 修行者守護
  • 健康長寿
  • 学業成就

良きものを与えるというより、「悪いものを滅ぼす」「悪いものから守る」尊格。修行者を守護し、修行の効を達成させる慈悲の存在でもある。天台宗の千日回峰行では必ず不動明王の真言を唱える。修験道の主要な本尊。参考 密教の本密教曼荼羅

密教の本
密教の本
密教曼荼羅
密教曼荼羅

尊名の由来

不動明王のサンスクリット語の名称(梵名/ぼんめい)は「アチャラナータ(acalanātha)」でそれぞれ次の意味があります。

  • アチャラ…動かない/不動
  • ナータ…守護者

音写は阿遮羅囊他(あしゃらのうた)。音写とは梵語の音をそのまま漢字に写す技法。

不動明王の不動はゆるぎない菩提心を意味し、悟りの智慧が動揺しないことを示しています。

無動尊、不動威怒(いぬ)明王ともいい、密教では常住金剛(じょうじゅうこんごう)ともいいます。

印と真言の本
印と真言の本
曼荼羅図典
曼荼羅図典

ちなみに、インドの仏教教典では不動明王とは呼ばれていません

唐代の中国では呼ばれたことはありますが、不動明王を日本に持ち帰った空海は不動を明王とは呼ばず「不動尊」としています。

これは、言葉に厳密な空海がインド古来の呼び名にこだわったことを示しているとされています。

不動明王の役割

不動明王の主な役割を4つご紹介します。

①大日如来の使者

不動明王は大日如来が人々の悪心を調伏するために忿怒身(ふんぬしん)に姿を変えた教令輪身(きょうりょうりんじん)です。

わかりやすくいうと不動明王は大日如来の使者です

煩悩に狂った人々に如来や菩薩が悟りの道を説いても身分が違いすぎて拒否反応を起こしてしまう。そこで彼らと同じように煩悩に苦しみ、仏に救われた経験のある明王が如来の使者となり、人々を言葉ではなく恐ろしい姿で威嚇し、屈服させ、仏の教えへと導いて救済する。参考 両界曼荼羅の智慧

両界曼荼羅の智慧
両界曼荼羅の智慧

②仏教の守護神

数ある明王の中でも不動明王は最勝の尊になり、真言密教の根本経典の1つ大日経では不動明王が仏教の守護神として最高の存在とされています。

明王は明咒(真言)の王を意味する。真言の力そのものを尊格化した存在が明王になり、密教で独自に発生した尊になる。

明王はサンスクリットの「ヴィドヤー・ラージャ(vidyā-rāja)」の訳。明(ヴィドヤー)は知識、王(ラージャ)は王者。

明(ヴィドヤー)は元来「知識」を意味するが、知識は聖なる音を唱えることで会得するという信仰から、神秘的な力を持つ言葉そのものを明(ヴィドヤー)と呼ぶようになった。

真言や陀羅尼も「明」と呼び、明のもつ神秘的な力を身につけた者を持明者(じみょうしゃ)という。持明者の王が明王。参考 すぐわかるマンダラの仏たち【改訂版】

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すぐわかるマンダラの仏たち【改訂版】

③五大明王の主尊

不動明王は五大明王の主尊でもあります。

五大明王
五大明王

五大明王は人々からあらゆる災難を祓い除け、無事息災、安泰隆昌などを守護をする存在です。

真言宗の五大明王は次の明王で構成されています。

  • 不動明王
  • 降三世明王(ごうざんぜみょうおう)
  • 軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
  • 大威徳明王(だいいとくみょうおう)
  • 金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)

天台宗の五大明王は、金剛夜叉明王の代わりに烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)が五大明王の一尊として数えられます。

五大明王は五仏の教令輪身としてそれぞれ次のように配される。

・大日如来→不動明王
・宝幢如来(ほうどうにょらい)→降三世明王
・開敷華王如来(かいふけおうにょらい)→軍荼利明王
・無量寿如来(むりょうじゅにょらい)→大威徳明王
・天鼓雷音如来(てんくらいおんにょらい)→金剛夜叉明王

参考 曼荼羅図典

④護摩の本尊

密教の護摩の本尊はほとんど例外なく不動明王です。

護摩はサンスクリット語の「ホーマ(homa)」の音写。ホーマは供物、犠牲、生贄を意味する。護摩は護摩堂の護摩壇に火を点じ、真言を唱えながら護摩木や供物を投じる儀式。護摩堂は護摩を焚き修法を行うための仏堂。参考 印と真言の本

不動明王の姿形

不動明王の姿は主に「弘法大師様(こうぼうだいしよう)」と「不動十九観様(ふどうじゅうきゅうかんよう)」の2つの姿があります。

弘法大師様

弘法大師様は空海がもたらした不動明王の様式です。東寺の不動明王坐像がこの姿をしています。

木造五大明王像|東寺ポストカード
木造五大明王像|東寺ポストカード

弘法大師様の主な特徴はこちらです。

  • 両眼を見開いている
  • 頭上に蓮華(頂蓮)を載せる
  • 髪全体を束ねた総髪をしている
  • 左に弁髪を垂らす
  • 上の歯で下唇を噛みしめている
  • 右手に剣をとる
  • 左手に羂索(けんじゃく/綱)を持つ
  • 瑟瑟座(しつしつざ)という硬い岩の上に鎮座する

②不動十九観様

不動十九観様は天台密教の安然(あんねん)僧正が「不動明王立印儀軌修行次第胎蔵行法(りゅういんぎきしゅぎょうしだいたいぞうぎょうほう)」で著した「不動明王の十九観」を基にした姿です。

不動十九観様は平安時代後期以降に主流となりました。

安然(841年/承和8年~915年/延喜15年)は平安前期の天台宗の僧。慈覚大師円仁の弟子。

こちらが不動十九観様に基づく不動明王像です。

不動明王立像
不動明王立像

不動十九観様の詳細は次の通りです。

番号不動明王の十九観詳細
1大日如来の化身である仏教に帰依しない強情な人々を救済するために、大日如来は不動明王の姿となり、言葉ではなく恐ろしい姿で威嚇し、屈服させ、仏の教えに導く。
2真言中に阿・路・喚・蔓の4字がある不動明王の真言の中に阿(あ/a)・路(ろ/ro)・喚(かん/hāṃ)・蔓(まん/māṃ)の4字があると説く。

「喚(かん)・蔓(まん)」は不動明王の慈救呪(じくしゅ)の最後に出てくる。「のうまく さんまんだ ばざらだん せんだんまかろしゃだ そわたや うんたらた かん まん

「阿(あ)」は大日如来の種子、「路(ろ)」は真言中の「ろしゃだ(roṣaṇa/恐ろしき者)」の「ろ」とされる。
3常に火生三昧(かしょうざんまい)に住す火生三昧は不動明王が入る深い瞑想の境地。自らが激しい火焔となり、あらゆる煩悩を焼き尽くす清らかな悟りの智慧を表す。
4童子の姿を現し、その身容が卑しく肥満である童子形は如来に仕える姿。肥満形であるのはインドで理想的な姿だったとされる。
5頭頂に七莎髻(しちしゃけい)がある七莎髻は頭頂にある七つの髻(もとどり)のこと。悟りに到達するために必要な七つの修行である七覚支(しちかくし)を示す。髻は髪を頭の上に集めて束ねているところ。
6左に一弁髪(べんぱつ)を垂らす弁髪は髪を束ねて垂らすこと。不動明王が左に弁髪を垂らしているのは、左が慈悲を象徴するためとされる。
7額に水波(すいは)のような皺(しわ)がある不動明王はしかめ面をしている。額の皺を水上の波にたとえて水波と呼ぶ。起源的にインドの奴隷階級の苦しみを表すとする説があるが、日本では六道輪廻する衆生を哀れんで皺を寄せていると穏やかな表現になっている。
8左の眼を閉じ、右の眼を開いている左眼は閉じる、もしくは細くし、右眼は開く。これを天地眼(てんちがん)といい、右眼は天、左眼は地を睨み、全てをくまなく見ている。左眼を閉じるのは左道(邪道)に陥るのを防ぐためとされる。
9下歯で上の右唇を噛み、左下の唇を外へ出す衆生に害をなすものを恐れさすためとされる。
10口を固く閉じる現実からかけ離れた役に立たない考えや理論を排除し、真の瞑想体験を勧めていることを示す。
11右手に剣をとる右手に持つ大慧刀(だいえとう)で貪(とん/むさぼり)・瞋(じん/怒り)・癡(ち/おろかさ)の三毒の煩悩を断ち切る。智慧の利剣(鋭利な刀剣)ともいわれる。

不動明王の三昧耶形(さんまやぎょう)は慧剣。三昧耶形とは諸尊の誓願(せいがん)を象徴する持ち物や印(印相)のこと。
12左手に羂索(けんじゃく)を持つ左手に持つ羂索で煩悩に狂った衆生を縛り上げ、正しい道に導く。
13行者の残食を食べる人々が捨て去ることができない迷いや煩悩をかわりに滅してくれることを示す。
14大磐石に安坐する瑟瑟座(しつしつざ)という硬い岩の上に鎮座する。衆生を救済するため、心地良い環境ではなく、自ら苦難の場で修行に励む姿を表す。

瑟瑟座はヒマラヤ山脈のエベレストを意味する。不動明王が山の神であったことを示している。
15色が醜く青黒であるインドでは忿怒(ふんぬ)の神々は大体が青黒色で表現される。注釈書にも調伏相(ちょうぶくそう)を表すとある。
16奮迅して忿怒である激しく奮い立ち、怒っている形相は、救い難い者も決して見捨てない慈悲深さを示す。奮迅は猛々(たけだけしい)ことを意味する。
17光背に迦楼羅炎(かるらえん)がある迦楼羅が赤い翼を広げた姿と似ていることから、背後に生じる炎を迦楼羅炎という。迦楼羅は金翅鳥(こんじちょう)ともいい、ヒンドゥー教の神ヴィシュヌの乗り物。迦楼羅は龍(蛇)を食べることから、迦楼羅炎は煩悩の蛇を食べ尽くすとされる。
18倶力迦羅龍(くりからりゅう)が剣に巻きついている初期の不動明王は抜身の剣だったが、十九観が定着すると龍王が巻きつくようになった。

倶哩迦羅龍王は不動明王の変化身の一つとされる。倶利伽羅大龍勝外道伏陀羅尼経には「不動明王が95種の外道(異教徒)と争った時、智火の剣の姿に変化すると、相手も智火の剣に変身した。不動明王は倶哩迦羅龍王に化けて敵を屈服させた。」とある。
19二童子が侍(じ)している矜羯羅(こんがら)と制多迦(せいたか)の二人の童子を脇侍(きょうじ)として従える。

不動明王の眷属

不動明王には「八大童子・三十六童子・四十八使者」といった眷属がいます。

①八大童子

不動明王八大童子図
不動明王八大童子図

八大童子はこちらです。

番号八大童子詳細
1矜羯羅童子(こんがらどうじ)15歳の童子のような姿、頭に蓮華の冠を戴き、体は白く、合掌した手に独鈷杵を持ち、天衣と袈裟で厳飾する。
2制多迦童子(せいたかどうじ)肉身が紅蓮華(ぐれんげ)のような赤色、頭髪は五つに束ねた五髻(ごけい)、左手に金剛杵、右手に金剛棒を持つ。髻(もとどり)は髪を頭の上に集めて束ねているところ。
3慧光童子(えこうどうじ)天冠を戴き、体は黄白色、右手に金剛杵、左手に月輪(がちりん)を安じた蓮華を持ち、少し忿怒の表情を示す。
4清浄比丘童子(しょうじょうびくどうじ)右手に五鈷杵、左手に経巻(きょうかん)を持つ。比丘(びく)は男性の修行者のこと。剃髪し、衣と袈裟を身につける。
5慧喜童子(えきどうじ)左手に福徳の知恵を象徴する摩尼宝珠(まにほうじゅ)、右手にはそれを守るように三叉戟(さんさげき)を持つ。身は紅蓮華色。
6鳥倶婆伽童子(うぐばがどうじ)肉身は金色、左手に独鈷杵を持ち、右手は金剛手(拳を固める)。性格と姿は暴悪で最も忿怒の表情を露(あら)わにする。
7指徳童子(しとくどうじ)眼が三つで鎧兜を身につけ、左手に輪宝(りんぽう)、右手に煩悩を打ち砕く三叉戟を執る。
8阿耨童子(あのくたどうじ)身は金色、金翅鳥を頭に載せ、左手に蓮華、右手に独鈷杵を持ち、龍王に乗る。

このうち、矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の二童子を従えた三尊形式の絵画や彫像が数多くあります。

絹本著色五大尊像
絹本著色五大尊像

不動明王と矜羯羅童子(右)と制多迦童子(左)

②三十六童子

絹本著色 中不動三十六童子左右両界曼荼羅図
絹本著色 中不動三十六童子左右両界曼荼羅図

三十六童子はこちらです。

番号三十六童子真言
1矜迦羅童子(こんがらどうじ)おん ばさらき たったり そわか
2制吒迦童子(せいたかどうじ)おん しゅと とば うんばった
3不動恵童子(ふどうえどうじ)おん しゅまり ばさら だんかん
4光網勝童子(こうもうしょうどうじ)おん そば ろぎ ばった ばった そわか
5無垢光童子(むくこうどうじ)のうまく からばん きりく
6計子爾童子(けいしにどうじ)おん かく まり そわか
7智慧幢童子(ちえどうどうじ)おん そんば さんば さんばんそわか
8質多羅童子(しったらどうじ)うん たらまち しったら うんばった
9召請光童子(ちょうしょうこうどうじ)おん まり ままり しゅまり しゑまり とどまり ばった
10不思議童子(ふしぎどうじ)おん ろけい そわか
11羅多羅童子(らたらどうじ)おん らた らた らま そわか
12波羅波羅童子(はらはらどうじ)おん はら しつ びたまに あんをん そわか
13伊醯羅童子(いけいらどうじ)おん だぎに ゑい そわか
14師子光童子(ししこうどうじ)おん まり たりたり そわか
15師子慧童子(ししえどうじ)おん まい たりや そわか
16阿婆羅底童子(あばらちどうじ)のうまく けん さくそわか
17持堅婆童子(じけんばどうじ)おん まんしん だらに そまや そわか
18利車毘童子(りしゃびどうじ)おん しばれい そわか
19法挾護童子(ほうきょうごどうじ)おん ぎゃきてい とんばんば きりく
20因陀羅童子(いんだらどうじ)おん いんだらや そわか
21大光明童子(だいこうみょうどうじ)のうまく さまんだ かんまん きりく
22小光明童子(しょうこうみょうどうじ)おん しんばら そわか
23佛守護童子(ぶっしゅごどうじ)おん あぼぎゃ ばだらや そわか
24法守護童子(ほうしゅごどうじ)おん きまれい そわか
25僧守護童子(そうしゅごどうじ)きりく さんばん たらく
26金剛護童子(こんごうごどうじ)おん だきに ゑい きりく そわか
27虚空護童子(こくうごどうじ)おん めいが しゃに へんばら うん そわか
28虚空蔵童子(こくうぞうどうじ)おん そんばや そんばや そわか
29宝蔵護童子(ほうぞうごどうじ)おん まか きゃらば そわか
30吉祥妙童子(きちしょうみょうどうじ)おん びだまや そわか
31戒光慧童子(かいこうえどうじ)おん さらてい さらてい そわか
32妙空蔵童子(みょうくうぞうどうじ)おん こうなん とくじつ そわか
33普香王童子(ふこうおうどうじ)おん あい びしゃに はった はった そわか
34善你師童子(ぜんにしどうじ)おん はんめい ばざら やきしゃ うん
35波利迦童子(はりかどうじ)おん けん まにまに そわか
36烏婆計童子(うばけいどうじ)おん たらまや きりく そわか

③四十八使者

不動明王二童子四十八使者図
不動明王二童子四十八使者図

四十八使者はこちらです。

左方

番号四十八使者
1倶哩迦羅龍王
2健達藥叉王
3尸棄大梵王
4七天五母夜叉王
5初禪若干大梵王
6二三四禪大明王
7三十三天各各天王
8阿迦尼多天王
9央俱將迦羅王
10修羅金縛王
11大鉢沙羅王
12拔苦婆多羅王
13多羅迦王
14牛頭密呪王
15光火炎摩王
16五天人散羅王
17神母大小諸王
18搥鐘迦羅大王
19迦毘羅修法王
20藥叉諸天王
21三界授天大王
22倶多遷化天王
23火羅諸天王
24皆攝持天王

右方

番号四十八使者
1金剛修羅王
2神王引攝大士王
3二十八宿諸大王
4一切諸法受用王
5迦葉大呪大士王
6一一各有大士王
7護持諸法王
8吽發多羅王
9蘇小拔苦王
10急急大小神天王
11那縛迦羅王
12悉底地大士王
13神王眷屬大智王
14摩登迦羅天人王
15天地受用大明王
16諸神皆得大王
17一一東西南北王
18密呪受持王
19迦葉大王
20沙羅仙大神王
21莫呪大呪大明王
22會集神王
23太一徳王
24一切諸神王

勝軍不動明王四十八使者秘密成就儀軌(しょうぐんふどうみょうおうしじゅうはちししゃひみつじょうじゅぎき)

不動明王の起源

不動明王が初めて登場するのは、709年(景竜3年)にインド出身の訳経僧である菩提流支(ぼだいるし)が漢訳した「不空羂索神変真言経(ふくうけんじゃくじんぺんしんごんきょう)」巻9です。

不動使者として現れ、左手に羂索(綱)をとり、右手に剣を持ち、半跏趺坐(はんかふざ)すると説かれています。

16年後の725年(開元13年)、善無畏が漢訳した大日経巻第1では「不動如来使あり、慧刀、羂索を持し、頂髪は左肩に垂る、一目にして諦観し、威怒にして身に猛火あり、安住して磐石に在り、面門(額)には水波の相があり、充満せる童子の形なり」と、不動如来使として登場します。

仏尊の事典
仏尊の事典

日本に不動明王信仰を広めたのは空海です。

現存最古の不動明王像は、839年(承和6年)に開眼供養された京都にある東寺講堂の不動明王像になります。

そんな不動明王の起源は主に次の3つがあります。

  • 古代インドで信仰された山神
  • ヒンドゥー教のシヴァ神
  • ドラヴィダ人の神

それぞれ見ていきましょう。

①古代インドの山神とする説

不動明王はインドで最も古い聖典リグ・ヴェーダに記されていない。古代インドで信仰された山神(土地神)だろうとされている。サンスクリットで名前を違うアクセントで読むと「山の神」という意味になる。

②ヒンドゥー教のシヴァ神とする説

アチャラがヒンドゥー教のシヴァ神の異名と同じことから、不動明王の起源をシヴァとする説があるが、経典や伝承では関係を見ることができない

③ドラヴィダ人の神とする説

不動明王の装束が他の仏とは違って高貴ではないことから、古代インドの下層民、もしくはインドにアーリア人がやってくる以前の原住民ドラヴィダ人の神を起源とする説もある。

 まとめ

不動明王の理解度を深めると、不動明王の真言を唱えた時の力が強まります。お伝えした内容があなたの参考になれば幸いです。

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園 善博|この記事を書いた人

京都出身の速習法インストラクター。経営の神様と呼ばれた松下幸之助など数多くの有名企業が神仏に祈念しているのを見て「目に見えない運気を高めることが成功につながる」と考え、独立してから風水や西洋魔術、神道、真言密教、陰陽道など、多岐に渡るジャンルを先生に師事し、15年以上学ぶ。独自の「速習法」や「勉強法」を公開した書籍は10冊を超え、講師歴12年で10,000名以上の受講生を輩出。→プロフィール詳細へ

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