商売繁盛なら稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)がおすすめです。
商売を豊かに実らせてくれるご利益は絶大で、毎年名だたる有名企業や経営者、相場関係者などが参拝に訪れます。
伏見稲荷大社で参拝したことで、いきなり一気に大成功した人も数多くいます。
この記事では、伏見稲荷大社ならではの魅力やご利益、必ず手にしたい授与品、おすすめの順路と参拝方法などをまとめました。
伏見稲荷大社に参拝して商売をますます繁盛させていきましょう。
*授与品の金額はお受けした当時の金額です。
伏見稲荷大社のご利益
伏見稲荷大社のご利益はこちらです。
- 商売繁昌
- 五穀豊穣
- 産業興隆
- 家内安全
- 交通安全
- 芸能上達
伏見稲荷大社は商売繁昌が目的の方に特におすすめです。御祭神の稲荷大神は穀物が豊かに実るように商売も豊かに実らせてくれます。
そのご利益は絶大で、例えば電通はお礼として千本鳥居の入り口に大きな鳥居を奉納していますし、テレビ朝日、エバラ食品工業株式会社など名だたる有名企業も鳥居を奉納しています。
経営者の方はぜひ一度伏見稲荷大社に参拝してみてください。
伏見稲荷大社で必ず手にしたい授与品
伏見稲荷大社で必ず手にしたい授与品は4つあります。
①開運特別御守
奥社限定の開運特別御守です。開運特別御守は伏見稲荷大社で最も手にしたい御守りで、伏見稲荷大社に祀られている白狐石の御影が印刷されています。(白狐石は非公開)
開運特別御守は神棚に飾るか、玄関などで人の目線よりも高い位置に飾るのがおすすめです。初穂料は1体500円です。
②福銭守り
奥社限定の福銭守りです。お守りの中のコインは和同開珎などの古銭と同じ形をしていますが、この形は外側の丸が天を、内側の四角が地を表し、強力にお金を引き寄せます。
また、それにプラスして稲荷大神のエネルギーが封入されているので、その金運上昇効果は抜群です。
ちなみに金色のコインの表面には両脇に狐像が描かれていて縦に「伏見」と、裏面には「玉」が一文字だけ書かれています。銀色のコインは表面に宝玉・鍵・稲穂が描かれていて、裏面には「萬民豊楽」と書かれています。
福銭守りは金色と銀色の2種類ありますが、コインがはまっている色が違うだけなのでどちらか好きな方を選んでください。
大きさはお金の小銭と同じように小さいので、お財布に入れて普段から持ち歩くのがおすすめです。
1体500円でお受けできます。奥社の授与所限定でお受けできるのでぜひ手にして来てください。
③身代り守護
奥社限定の身代り守護です。万が一何かが起きた時、このお守りがあなたの身代わりになって守ってくれます。(厄災除け)
大きさはポイントカードやクレジットカードよりも小さいので、お財布に入れて持ち歩くのがおすすめです。初穂料は500円です。
④特別御守
伏見稲荷大社の特別御守です。諸願成就・長寿のご利益があります。
この特別御守は本殿左にある授与所でお受けすることができます。他にも様々なお守りがありますが、本殿左にある授与所ではこの特別御守が最もおすすめです。初穂料は3,000円です。
伏見稲荷大社ならではの魅力
伏見稲荷大社ならではの魅力は7つです。
①千本鳥居
伏見稲荷大社は本殿から奥社(おくしゃ)に続く参道にズラッと並ぶ千本鳥居(せんぼんとりい)が有名です。
鳥居の数は稲荷山全体で約10,000基あり、祈願と感謝のお礼として全国の崇敬者から奉納されたものです。
鳥居を奉納する習わしは江戸時代に始まったとされていて、鳥居には「願い事が通る・通った」という意味が込められています。
②おもかる石
伏見稲荷大社の奥社(おくしゃ)の右手奥には「おもかる石」があります。
最初に願い事をして石の重さを想像します。それから石を持ち上げて想像よりも軽ければ願い事が叶い、重ければ願い事は叶わないと言われています。
↓写真のこの2つがおもかる石です。どちらも変わりませんので、どちらか一方で試します。
③日本3大稲荷
伏見稲荷大社は笠間稲荷(茨城県)、祐徳稲荷(佐賀県)と共に日本3大稲荷と呼ばれています。
日本3大稲荷は公的機関が決めているわけではないので、茨城県の笠間稲荷に代わって愛知県の豊川稲荷が数えられることもありますが、稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社は確実に入ると言って良いでしょう。
④狐像
伏見稲荷大社には多くの狐像があります。こちらは楼門手前左の狐像で鍵をくわえています。
こちらは楼門手前右の狐像で宝珠をくわえています。
京都伏見稲荷大社には玉鍵の信仰があり、「玉は稲荷神の霊徳の象徴で、鍵はその御霊を身につけようとする願望である」とされています。
玉と鍵は「陰と陽」「天と地」を示すもので、万物はこの2つの働きによって生成し育むことを表します。
他にも巻物や稲穂をくわえている狐像がありますが、それぞれ次の意味があります。
- 宝珠…稲荷大神の霊徳の象徴。稲荷大神の徳の真理に従い、すべてに愛を持ち徳を積んでいく
- 鍵…稲荷大神の御霊を身につけようとする願望の象徴。金運や豊穣の収穫物を守る蔵の鍵・鬼門を守護する狐が厄から守る鍵という意味もあり
- 巻物…知恵を象徴。諸願成就のご利益を大いに授かることができる
- 稲穂…五穀豊穣の象徴。衣食住に関わるすべてを豊かに受け取ることができる
ちなみに、いなり寿司の由来は「稲荷神が五穀豊穣の神様であることから米を使用した俵型にした」という説や、「稲荷神のお使いである狐の好物が油揚げであることからいなり寿司と呼ばれるようになった」などの説があります。
⑤初午大祭
稲荷大神が稲荷山に御鎮座された2月の初午(はつうま)の日には、毎年全国の稲荷神社で初午祭(初午大祭と言う地域もあり)が行われます。
伏見稲荷大社の初午大祭は福詣(ふくまいり)とも呼ばれ、毎年10万人を超える参拝者の方が訪れ、商売繁盛や五穀豊穣などを祈願します。
初午の日にしか授与されないご神木の杉を使った縁起物「しるしの杉(初穂料1,000円)」があるので、初午大祭に行く方はぜひ手にすることをおすすめします。
ちなみに、伏見稲荷大社の御神木は稲荷山に生えている全ての杉です。
⑥正一位稲荷大明神
伏見稲荷大社は天慶5年(942年)に朱雀天皇より最高位である「正一位(しょういちい)」の神階(しんかい)を授かり、正一位稲荷大明神(しょういちいいなりだいみょうじん)と呼ばれるようになりました。
神階とは
神階とは、朝廷から神社の御祭神に授けた位階(等級)のこと。最高位が正一位で、位階(いかい)は正六位から正一位までの15階、勲等(くんとう)は勲十二等から勲一等までの12等、品位(ほんい)は神様に授けられた例はあまりない。
942年以降、正一位稲荷大明神と称して良かったのは総本社である伏見稲荷大社のみでしたが、1194年後鳥羽天皇の許可により、伏見稲荷大社の勧請(かんじょう)を受けた社も正一位の名を称して良いことが認められました。
伏見稲荷大社の勧請とは
伏見稲荷大社の稲荷大神の分霊を他の神社に移すこと。分霊しても元の神霊に影響はなく、分霊も本社の神霊と同じ働きをするとされています。
⑦楼門
伏見稲荷大社の楼門(ろうもん)は天正17年(1589年)豊臣秀吉の造営で、鎮座1,300年にあたる2011年に修復工事を終えました。神社の楼門としては最大規模で、重要文化財に指定されています。
朱色は魔除けの色ですが、伏見稲荷大社に限って言えば「稲荷大神のお力の豊穣を表す色」となっています。
伏見稲荷大社とは
伏見稲荷大社は京都府京都市伏見区にある神社で、全国に約30,000社以上ある稲荷神社の総本社です。(伏見稲荷大社の旧称は稲荷神社)
伏見稲荷大社の御祭神
伏見稲荷大社の御祭神はこちらです。これら五柱を総称して稲荷大神と言います。
- 宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)
- 佐田彦大神(さたひこのおおかみ)
- 大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
- 田中大神(たなかのおおかみ)
- 四大神(しのおおかみ)
宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)とは
宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)は稲に宿る神秘的な精霊を神格化した神様です。宇迦(うか)は食物(うけ)を意味していて、食物や穀物を司ります。
稲荷神として信仰されていて、五穀豊穣や商売繁昌などの御神徳があります。
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古事記では須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)の間に生まれた御子とされている。
一般的にはお稲荷さんと呼ばれて親しまれていますが、稲荷神はきつねではありません。稲荷神の眷属(けんぞく=お使い)が狐です。
狐が稲荷神のお使いとされた理由には諸説ありますが、「穀物を食べ荒らすネズミを捕食する」「狐の尻尾が実った稲穂に似ている」などから稲荷神の眷属になったと伝わっています。
佐田彦大神(さたひこのおおかみ)とは
佐田彦大神(さたひこのおおかみ)は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)の別称で、伊勢と関わりのある神様です。
「最善の道に導いてくれる道開大神(みちひらきおおかみ)」として親しまれています。
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猿田彦大神は天孫降臨の際、天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)一行を迎えるために天の八衢(あまのやちまた)まで出向きました。(天の八衢とは、分かれ道が多くて迷いやすいところ)瓊瓊杵尊に随行していた天宇受売尊(あめのうずめのみこと)は素性を聞くように命じられ、猿田彦大神を問いただします。天宇受売尊とのやり取りの後、先導を許された猿田彦大神は瓊瓊杵尊一行を無事日向の高千穂へと送り届けました。
ちなみに、猿田彦大神は瓊瓊杵尊を高千穂へ先導した後、天宇受売尊(あめのうずめのみこと)に送られて故郷である伊勢の狭長田(さなだ)の五十鈴川の川上へ帰り、天宇受売尊と結婚しています。
大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)とは
大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)は天皇を守護する神祇官八神の一柱です。伏見稲荷大社では市(市場)の神様として祀られています。
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古事記や日本書紀には記されていないが、平安時代に編纂された古語拾遺(こごしゅうい)では天岩戸神話に天太玉命(あめのふとだまのみこと)の子として登場する女神。その後、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の侍女として仕え、万事無事に運ぶように喜びをもたらし、調和を司る働きをした。旅館や百貨店など接客業の神として、また家内安全、家内和合の神として信仰される。
なお、古語拾遺は807年(大同2年)2月13日に書かれたとされる神道資料。天太玉命は玉串や注連縄(しめなわ)など祭具の神で忌部氏の祖神の一柱。
大宮能売大神は宇迦之御魂大神を祀る巫女が神格化され、市の神として信仰されるようになったと考えられています。
なお、大宮能売大神は天宇受売尊(あめのうずめのみこと)の別称ともいわれています。天宇受売尊は日本最古の踊り子であり、芸能の神様として信仰されています。
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天照大御神が天岩戸(あめのいわと)に隠れて世界が暗闇に包まれた時、神々は大いに困りましたが、天宇受売尊が踊りを舞ったことで天照大御神が再び世に現れ、世界に太陽の光が戻った。
天岩戸での活躍後、天孫降臨に随行して高千穂に行きます。到着した後、天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に「猿田彦大神を送り届け、その名をつけて仕えるように」と言われ、猿女君(さるめのきみ)と呼ばれるようになります。
田中大神(たなかのおおかみ)・四大神(しのおおかみ)とは
田中大神(たなかのおおかみ)と四大神(しのおおかみ)の由緒は不詳ですが、伏見稲荷大社では「稲荷神と何らかの深い関わりがある地主神、あるいは土着神的傾向が濃厚」とされています。
この二座は、元は稲荷神と何らかの深い関わりがある地主神、あるいは土着神的傾向が濃厚であるようです。出典 伏見稲荷大社
伏見稲荷大社の歴史
社伝によると、伏見稲荷大社は元明天皇の和銅4年(711年)2月初午(はつうま)の日に、深草の長者「秦伊侶具(はたのいろぐ)」が勅命をこうむって、
- 宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)
- 佐田彦大神(さたひこのおおかみ)
- 大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
の三柱の神を伊奈利山の三ヶ峰に祀ったのが始まりです。
その年は五穀豊穣となり、地域の百姓は豊かな福を得たと伝わっています。
秦伊侶具(はたのいろぐ)とは
山城国風土記の逸文に現れる日本古代の豪族。秦氏は渡来系氏族で、秦の始皇帝の末裔という説があります。
山城国風土記(やましろこくふどき)では、稲作で裕福だった秦伊侶具(はたのいろぐ)が餅を的にして矢を射たところ、その餅が白鳥と化して山の峰に飛んで行き、舞い降りたところに稲が実ったので、社名を「イナリ」としたと伝えています。
伏見稲荷大社のおすすめの順路と参拝方法
伏見稲荷大社のおすすめの順路と参拝方法をご紹介します。伏見稲荷大社は本殿を参拝し、千本鳥居を通って奥社へ向かう流れになります。
伏見稲荷大社の境内図もあわせてチェックしてみてください。
なお、伏見稲荷大社には境内駐車場がありますが、参拝客が多いので大変混み合います。明け方など早朝に行く場合は大丈夫ですが、8時を過ぎてくると日によっては止められないこともあります。
周辺にコインパーキングなどもたくさんありますが、伏見稲荷大社は大人気の観光スポットなのでそちらもいつも混み合っています。
また、伏見稲荷大社近辺の道路も観光客と車で混雑するので、車の運転に自信のない方は公共交通機関の利用がおすすめです。
*神社の鳥居は一般社会と御神域を区切る結界であり、くぐることで穢れを祓う(修祓 / しゅばつ)意味合いがあります。鳥居をくぐらずに神様にお目見えするのは失礼にあたるので、鳥居を通してお社の正面を撮ることができないお社の写真は掲載していません。
①鳥居をくぐって手水舎で身を清める
↑この鳥居をくぐると左手に手水舎があるので身を清めます。
②本殿で参拝
↓楼門をくぐると目の前に外拝殿(げはいでん)があり、本殿はその奥にあります。ちなみに外拝殿と本殿は共に重要文化財です。
本殿には五柱が祀られていますが、左から次のように祀られています。
- 田中大神(たなかのおおかみ)…最北座に静まる
- 佐田彦大神(さたひこのおおかみ)…北座に静まる
- 宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)…中央座に静まる
- 大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)…南座に静まる
- 四大神(しのおおかみ)…最南座に静まる
本殿で参拝したら本殿左手にある授与所で御朱印や授与品を頂きましょう。
③玉山稲荷社社で参拝
玉山稲荷社(たまやまいなりしゃ)は授与所の近くにあるこの鳥居(権殿左にある鳥居)をくぐってすぐ正面にあります。
玉山稲荷社の御祭神は玉山稲荷大神です。古く伏見稲荷大社より宮中鎮守として勧請され、戻って来られた稲荷大神の御分霊になります。
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玉山稲荷社の御神霊は古く伏見稲荷大社より宮中鎮守として勧請されましたが、宝永5年(1708年)に東山天皇より御沙汰(ごさた=指図)があり、修学院の玉山にて祀られて明治に至りました。この間、宮中からお使いが差し向けられて祭祀されていましたが、東京遷都に伴い、お使いが止められたので明治7年(1874年)に伏見稲荷大社に戻って来られました。
ちなみに、玉山稲荷社の近くには次の末社もあります。
- 両宮社(りょうぐうしゃ)…天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と豊受皇大神(とようけすめおおかみ)を祀る。伊勢神宮内宮・外宮の神様
- 五社相殿(ごしゃあいどの)…八幡宮社に応神天皇、日吉社に山の神・大山咋神(おおやまくいのかみ)、若王子社に神仏習合の神・若王子大神(にゃくおうじおおかみ)、猛尾社に八岐大蛇を退治した須佐之男命(すさのおのみこと)、蛭子社に海の神・事代主命(ことしろぬしのみこと)を祀る
- 荷田社(かだしゃ)…荷田の祖先を祀る
- 長者社(ちょうじゃしゃ)…秦氏の祖先を祀る
④白狐社で参拝
白狐社(びゃっこしゃ)は玉山稲荷社の右手にある鳥居をくぐり、階段を登った正面にあります。
白狐社の御祭神は命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)です。稲荷大神の眷属(けんぞく)が祀られています。
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弘仁年間(810~24)のこと、平安京の船岡山の麓に年老いた白狐の夫婦が棲んでいました。この狐夫婦は善良な心を持ち、世のため人のために尽くしたいと願っていました。しかし、畜生の身では願い事を叶えることができないので、狐夫婦は五匹の子狐を連れて稲荷山に参拝し、稲荷神の眷属になりたいと祈りました。すると稲荷神のおごそかな託宣がくだり、稲荷神の眷属になることができました。男狐は小薄(オススキ)、女狐は阿古町(アコマチ)という名を明神から授けられたとのことです。以後、狐夫婦は稲荷神の信者の夢などに現れてお告げを下すようになり、告狐(つげぎつね)とも言われています。
命婦とは従五位下以上の位を持つ女官の称号の意味です。伏見稲荷大社の御祭神は「正一位(しょういちい)」という最高位の神階(しんかい)を持ちますが、命婦専女神は従五位下以上の位を持っています。
ちなみに、命婦は現在では稲荷神の眷属の狐を意味するようになっています。
専女(とうめ)は老狐を意味するので、命婦専女神は従五位下以上の位を持っている稲荷神の眷属の狐(老狐)という意味になります。
⑤奥宮で参拝
白狐社の右手にある奥宮(おくみや)で参拝します。
奥宮は本殿と同様の流造で建てられていて、摂社でも末社でもなく御祭神は稲荷大神を祀ることから、他の境内社とは別格の社となっています。
ちなみに、奥宮と白狐社は共に重要文化財です。
⑥千本鳥居を通って奥社へ向かう
奥宮の右手から千本鳥居を通って奥社(おくしゃ)へ向かいます。
途中分かれ道があります。右側通行なので右から進みます。
幻想的な景色が続きます。
奥社が見えてきました。この奥社があるところを命婦谷(みょうぶだに)と言い、奥社は奥の院の名前でも知られています。
⑦奥社で参拝
千本鳥居を抜けると左手に手水舎があるので身を清めます。鈴の形をした可愛い手水舎です。
身を清めたら奥社奉拝所で参拝します。
この奥社奉拝所は社殿の背後にある稲荷山三ケ峰を遥拝(ようはい)するところです。稲荷大神が御鎮座された稲荷山は山全体が御神体となっています。
遥拝(ようはい)とは
遠く離れた所からおがむこと
奥社奉拝所で参拝したら右手にある奥社の授与所で御朱印や授与品を頂きましょう。興味がある方は奥社の右手奥にある「おもかる石」もぜひ試してみてください。
これで伏見稲荷大社の参拝は完了です。
ちなみに、伏見稲荷大社にはご紹介した他にも末社があるので、この後1つ1つ回っても良いですし、奥社の左手から稲荷山に登ることもできます。
稲荷山は標高233mで3つの峰(一ノ峰・二ノ峰・三ノ峰)が連なります。昔は古墳だったようでそれぞれに円墳が確認されていて、明治20年代の半ばには三ノ峰から変形神獣鏡が出土しています。
応仁の乱で焼失する前はお社がありましたが、現在は神蹟(しんせき)として残っています。
神蹟(しんせき)とは
神々が御鎮座された場所。かつて祠があったがなくなってしまった。その場所を神蹟と呼ぶ。
稲荷山の神蹟(しんせき)は7つあり、
- 一ノ峰(上之社神蹟)…末廣大神を祀る
- 二ノ峰(中之社神蹟)…青木大神を祀る
- 三ノ峰(下之社神蹟)…白菊大神を祀る
- 荒神峰(田中社神蹟)…権太夫大神を祀る
- 間ノ峰(荷田社神蹟)…伊勢大神を祀る
- 御膳谷遙拝所…三ヶ峰に神供をした所と伝わる
- 釼石(長者社神蹟)…加茂玉依姫を祀る
この中でも一ノ峰・二ノ峰・三ノ峰は稲荷大神様が鎮座したと言われる場所なので特に崇敬を集めています。
稲荷山を一周するには2時間30分〜3時間ほどかかりますが、お時間が許す方はぜひ7つの神蹟も巡ってみてください。
ただ、稲荷山は山なので意外と傾斜がキツいです。参道は舗装されているので歩きやすいですが、疲れないように軽装+スニーカーを履いて登るのがおすすめです。
途中休憩所もあるので休みながら楽しんで登ってみてください。
伏見稲荷大社のアクセスマップ
■伏見稲荷大社
【住所】京都府京都市伏見区深草薮之内町68番地
【アクセス】・JR奈良線 稲荷駅から徒歩すぐ
・京阪本線 伏見稲荷駅から徒歩5分
・市バス利用の場合は南5系統 稲荷大社前から徒歩7分
【駐車場】あり(無料)
*ただし、駐車場も近隣のパーキングも大変混み合います
まとめ
伏見稲荷大社には毎年様々な有名企業や経営者、相場関係者が参拝に訪れています。商売を繁盛させたい方はぜひ伏見稲荷大社に参拝してみてください。