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鳥居之祓の全文の意味と現代語訳を解説|PDFダウンロードもあり

2021年10月29日

鳥居之祓

神社の鳥居は神様がご鎮座するご神域の一種の門であり、神界の聖域と人間界とを区切る境界線(結界)を示したものです。ご神域には人の穢れや邪を持ち込んではいけません。

鳥居で一礼をするのは認知されていますが、鳥居之祓(とりいのはらえ)という古来より伝わる祝詞があります。

この記事では、鳥居之祓の意味や唱え方についてまとめました。

鳥居之祓のPDFもダウンロードできますので、ぜひ参考にしてみてください。

鳥居之祓の意味

鳥居之祓の意味を見ていきましょう。

神(かみ)の在座(ます)鳥居(とりゐ)に伊禮(いれ)ば

「神様がいらっしゃる聖域と人間界を隔てる鳥居にたたずめば」

此身(このみ)より日月(ひつき)の宮(みや)と安(やす)らげくす

「この世界に生きている身は日月の宮のように安らかな心です」

鳥居之祓の現代語訳

先にお伝えした内容をまとめた鳥居之祓の意訳です。

神様がいらっしゃる聖域と人間界を隔てる鳥居にたたずめば、この世界に生きている身は日月の宮のように安らかな心です。

鳥居之祓のダウンロード

鳥居之祓のPDFはこちらからダウンロードできます。

鳥居之祓

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鳥居之祓の唱え方

鳥居之祓は鳥居の前で一礼して唱えます。「これから清浄なご神域に入らせて頂きます」という気持ちで唱えましょう。

声に出して唱えても良いですし、心の中で唱えても大丈夫です。

正確には鳥居の前で一揖(いちゆう)して唱える。一揖は軽く会釈すること。

現在は一礼の言い方が浸透しているが、拝礼作法には拝(はい)と揖(ゆう)の2つがあり、拝は腰を90度に折って丁寧におじぎをする作法で、揖は会釈と同じように軽く一礼をする作法になる。

拝には立って拝む立拝(りっぱい)、座って拝む坐拝(ざはい)、膝をついて拝む起拝(きはい)などがあり、揖には上体を45度傾ける深揖(しんゆう)や15度傾ける小揖(しょうゆう)などがある。

一の鳥居・二の鳥居・三の鳥居と複数の鳥居がある場合は一の鳥居で鳥居之祓を唱えれば大丈夫です。二の鳥居や三の鳥居から入る時はその時に唱えましょう。

鳥居は山などの自然物を御神体、もしくは依代(よりしろ)として祀る神社の前に立てられ神様の存在を現すものとして重視されている。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩屋に隠れた際、高天原の神々が鶏(長鳴鳥/ながなきどり)を木に止まらせて鳴かせ、神々の協力により天照大御神が姿を現した以降、神前に鶏の止まり木を作ったのが鳥居になった由来だと伝わる。

しかし、鳥居の語源は「通り入る」「鶏居(とりい)」という言葉が変化したものと言われ起源は諸説あり、外国からの渡来説なども存在する。

鳥居之祓(遥拝)

神社祭祀などの特権的家筋の方々、あるいは森の外より遥拝する時は次の鳥居之祓を唱えます。

遥拝とは、遠く離れた所から拝むこと。

鳥居之祓

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 まとめ

鳥居之祓は短いので簡単に覚えることができます。神社に行く時はぜひ鳥居の前で唱えるようにしてみてください。

園善博

園 善博|この記事を書いた人

京都出身の速習法インストラクター。経営の神様と呼ばれた松下幸之助など数多くの有名企業が神仏に祈念しているのを見て「目に見えない運気を高めることが成功につながる」と考え、独立してから風水や西洋魔術、神道、真言密教、陰陽道など、多岐に渡るジャンルを先生に師事し、15年以上学ぶ。独自の「速習法」や「勉強法」を公開した書籍は10冊を超え、講師歴12年で10,000名以上の受講生を輩出。→プロフィール詳細へ